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「癒し」を実践する心
インターセクション
高木恒英

安藤さんご夫妻が、設計の依頼にいらしたのは、2月の終わりのことでした。そして設計に着手して完成まで7ヶ月、クライアントとの打ち合わせは16回を重ね、メールのやりとりは、じつに144件を数えました。新たにエレベータを設置するという特殊事情もあり、住宅を1軒建てるに等しいあるいはそれ以上の時間と手間をかけてできあがりました。

安藤さんの設計に対する思い入れは、並大抵のものではありませんでした。それは、ひとえに「より良い地域医療を実践したい」という強い思いによるものであり、私にとって充分共感できるものでした。彼の明確なコンセプトに基づき、デザインに関しては100%信頼していただき任せてもらいました。

安藤さんのコンセプトは「さわやかなるものの誕生」ということでした。それは医療というものを、たんに医学的な治療だけでなく、身体と心のケアとして捉えていると解釈致しました。そして「地域の人たちのために」ということも重要なコンセプトでした。

最初、相談を受けたとき、私は1階と2階にまたがる計画はお勧めしませんでした。今までの数多くの診療所の設計の経験から、機能的に難しいと考えたからでした。しかし、安藤さんは、どうしてもこの場所に開院したいと考えておられ、また「電子カルテ」という最先端のシステムに対しても積極的に取り組む姿勢がおありでしたので、設計をお引き受けすることに致しました。

プランニングにおいて、安藤さんの要望は「地域の人たちがくつろげる空間をつくる」ということでした。1階と2階に分かれ、しかも不整形をしているフロアをプランニングするのは、難しい作業でしたが、1階を、思い切ってすべて待合いのためのスペースにするプランを提案致しました。これだけの待合いスペースをつくるのは、とても贅沢なことでしたが、安藤さんは快く受け入れてくださいました。反面、2階の診療・検査ゾーンは、機能的に、かつコンパクトに計画しなければなりませんでした。そのため、数センチの寸法を調整しながら全体を決めていくというような綿密な設計が必要でした。

安藤さんの医師としての高い志と熱い情熱により、この地においてすばらしい医療が実践されるのは間違いないことでしょう。
最後に、エレベータ設置の認可を受けれるためにご協力下さった商環境の佐藤さん、難しい工事をぎりぎりの工期の中で頑張って下さった日祥工業の渡井さんと桃木さん、そして暑い中を働いて下さった多くの職人さんたちに感謝致します。

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