あんどうファミリークリニック
小田急小田原線
・祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分
・成城学園前駅から徒歩7分
専用駐車場
小田急高架下1、2、3、6番
コイン駐車場
酒屋カクヤス前
(駐車チケットを当クリニック受付まで
お持ちください)
独り言なのだけれど、そっとあなたの耳に入れたいことがあります。
独り言なのだけれど、できればあなたに聞いていただきたいことがあります。
独り言なのだけれど、あなたと一緒に愉快に笑い飛ばしたいことがあります!
「君を産んでくれたのは誰か。君のおっかさんだろう。おっかさんのいいところも悪いところもみんな君の中に流れている。そうすると、おっかさんを大事にすることは、君自身を大事にすることだ。君が君自身を大事にすることは、おっかさんを大事にすることになる。
歴史だって同じじゃないか。日本の二千年の歴史は君のこの体に流れている。君が君自身を大事にすることは、歴史を大事にすることだ。だから歴史を知ることは、自己を知ることに繋がるんだ」 (占部賢志「小林秀雄から教わった歴史を知る意味」)
「大鏡」とか「吾妻鏡」などのいわゆる「鏡もの」はすべて歴史書であり、日本人は古来、歴史を鏡だと思っていた、歴史を学べば本当の自分の姿が見えてくる、生き方の鏡とすることができる、と占部先生は述べておられます。
2019年の年末に武漢で発生した新型コロナウイルス感染症は、その後世界中を感染に巻き込み、2020年に開催予定であった東京オリンピック・パラリンピックは1年延期と無観客開催を強いられました。半世紀後に今のこの時代を振り返るときに、私たちは「コロナ」から何を学んだか、そしてその後の国の発展にどう活かされたか、が問われることになると思います。私たちのDNAが知っている先達と同じように、このできごとを「鏡」として生きていかなければと思います。
「なにより朝は美しい。明けゆく空、凜とした空気、少しずつ変わる景色と時間の流れすべてを美しいと感じます。身支度をして犬の散歩をしている人がいたり、どこかから雨戸を開ける音や子供の声が聞こえてきたり。そんななにげない朝の風景を見ていると、体の奥から力がみなぎるのを感じます。もっと頑張れると励まされ、もっと頑張ろうと刺激を受けるのです。」 (松浦弥太郎)
「暮らしの手帖」の編集長を長年務められた松浦弥太郎さんは、「朝の時間がもたらしたもの、それは間違いなく健康です。」と断言されています。空、風、なにげない風景、時間の流れ。朝の美しさに励まされ日々生きることができていると、朝の与えてくれる不思議な力を強調されています。迷いや悩みや生き辛さを肯定すること、受け入れることは大変なことですが、朝の時間が運んでくれるほんの少しの「いいこと」を美しいと感じ、慈しみ、そして満たされていることに気づくことが、元気な1日を積み重ねていける力になると思います。
「いいかい。こういうときは、知恵と勇気が必要なんだ。人の噂や足の引っ張りあいに乗らない知恵と勇気がね」
「だから、こんなことをはじめたのかい」
「こんなことって?」
「それが出来損ないのおもちゃなのか、人を食っちまうお化けなのか、僕にはわからないけどさ。ただ、ひとつ言えるのは、やってしまおうというお馬鹿さんがひとりでも多くいたほうが、世界は楽しくなるだろうなってことさ」
(「かなたのひと」創刊号)
「かなた」とは、「彼方」。はるか昔、都から流されてきた、雅な人びとが高千穂郷に住み着き、「彼方」(高千穂では「押方」)と呼ぶようになったとか。文芸誌「かなたのひと」には、高千穂で暮らす普通の人びとの、語らればければそのまま消えていくストーリーが、「息づかい」が、本人の言葉で綴られています。
新型コロナウイルスのために極めて永い閉塞感の夥しい季節を乗り越えてきました。会いたい人に会えない、人と人が直にふれあうことを許さない、やっかいなウイルス感染症ですが、こういうときだからこそ、知恵と勇気をふるい、気持ちを心に届けることの大切さを見直したいと思います。出口まであともう少しと、念じながら。
「立派な動機があってそこに赴き、志と信念を貫いて現在に至ったというのが分かりやすいですけれども、残念ながら、私にはこれといった信念はありません。自分の気に入ったところで、自分のできる範囲で、人々と楽しい気持ちで暮らす方がいい。それ以上の望みもなかったし、今もありません。」
中村 哲さん、この偉大な日本人を突然のテロによって失うという辛いニュースが2019年師走に飛び込んできました。「素朴、朴訥、言葉は適切ではないけれども、その辺のおっちゃんが自然体で、見捨てられた人々を見捨てられずに、支援している感じだった。そこが彼の魅力であり、多くの人々から慕われた理由のような気がする。」と彼をよく知る國井先生が記しておられます。アフガニスタンは幾度も戦争の舞台になっていますが、戦禍を被る前は美しい自然の広がる国であったとか。私たちの誇るこの日本という国がこの後も素晴らしい国であり続けるために、私たちも無関心でいるわけにはいかない、身の回りの本当に小さなことから行動を起こしていくことが必要だと感じずにはおれません。
皆様の健康で豊かな毎日のために、そしてこの地域の「さわやかなるもの」の誕生のために、2020年も努力を続けてまいりたいと思っております。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
「最近夜中に風呂に入るとき、ローソクの灯をともして入ることを覚えた。
これが何とも優雅にして乙である。
ローソクの灯のゆらぎが湯の上に映り、お湯をゆらすと己の老体まで、何やら妖しくエロチックに見えてきて、心がのんびりと若返ってくる気がする。こたえられない。」 (「富良野風話 日本人として」倉本聡)
今年の初秋に富良野自然塾で開催された「シニアのための自然・環境研修会」に参加してまいりました。自分のすぐ隣にある自然を見つめる術を教わり、麓郷の広大な畑で有機農業の体験をさせていただき、さらにはゴルフ場の跡地を掘り返してナナカマドの苗木を植えて、富良野の「葉っぱをつくる為の」森づくりに参画してきました。倉本塾長の講義の中には、今までの自分の生き方について警鐘となる有り難いメッセージが込められており感動いたしました。研修を終えて東京に戻り、早速まずはお風呂の時間を変えてみました。とても豊かな時間が流れ出しました。
東日本大震災から5年が経過した2016年、46億年に及ぶ地球の歴史から考えれば極々僅かな時間の流れでありますが、熊本地震や夏台風の被害等、今年も天災は常に繰り返していることを私たちに知らしめる出来事でした。そして日常のささやかな暮らしの中にある幸せの尊さを再認識することでした。
「あんどうファミリークリニック」は今年の10月で開院満15年になりました。
これもひとえに皆様のお力添えの賜物です。心より御礼を申し上げます。
私たちの暮らすこの街に「さわやかなるもの」がさらにいっぱい誕生しますように、さらに努力を重ねてまいりたいと思っております。
どうぞ今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
末筆ながら、来る年のご多幸と御健勝を心よりお祈り申し上げます。
「何よりも生きることを楽しみ、日常の平凡から抜け出る知恵。ご婦人に道を譲りながら、その服装や髪型を褒めることや、料理を楽しむために美しいテーブルクロスを選ぶこと。」
「電車を1台やり過ごし、次の電車で座っていくことから始まる。時間をとって行動に余裕を持ち、胸いっぱいに人生を呼吸すること。」
「機会を利用して楽しむ術。昨日の繰り返しを続けないこと。ゆとりある時間の中で生まれる楽しみ。“義務感へのアンチテーゼ”。」
フランスの20代前半の若者達が語る “Art de vivre” (アール・ドゥ・ヴィーヴル)について、藤原和博氏は「人間と人間の間を取り持つコミュニケーション手段としての芸術的生活術」が日常の中に息づき、日常のささいな事象の中にこそ幸せの本質があると考える彼らの生き方に感動することが多々あったと述べておられます。
パリで起きた同時多発テロは、イスラム過激派をめぐる問題の根深さを見せつけられる痛ましい事件でした。報復の連鎖を断ち切ることができるのか、その解決の糸口は未だ見えないままですが、人生を豊かに生きようとする真摯な人々の日常を互いに尊重することを認めることが必要だと考えます。
新しい年が幕を開けました。お変わりなくお過ごしでしょうか?
「あんどうファミリークリニック」は昨年10月から15年目に入りました。
これもひとえに皆様のお力添えの賜物です。重ねて御礼を申し上げます。
私たちの住むこの街に「さわやかなるもの」がいっぱい誕生しますように、私どももさらに努力を重ねてまいりたいと思っております。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
「風化とは、永い年月をかけて、岩が砕けて石となり、石が砕けて砂になり、
砂が砕けて塵となり、塵が風にのって飛散して消え去る。そういう現象のことを云います。
それをもじって、心に刻まれたものが弱くなっていく様を世間では風化と呼んでいます。
本来風化とは、何千年、何万年、何億年かゝって塵となり飛散することを云うのですが、今の日本ではちがうようです。」(倉本 聡)
戦火に散った若き学徒兵・上原良司さんのことを詳しくお話いただく先輩にお会いしました。決して風化させてはいけない「大切なこと」を伝えていただいているのだと、そして今の私たちの姿勢を問われているのだと重く省みることでした。先人の築いていただいた目に見えない遺産を、しっかりと次の世代に継承していくことをいつも肝に銘じて参りたいと思います。
先日、初台の新国立劇場で演劇を観てまいりました。
富良野GROUP公演2013冬 「明日 悲別で」という作品です。
久しぶりに魂を揺さぶられ、頬を伝わる熱いモノを止めることができませんでした。。
国!
どう思っとる!
わしらの家返せっ!
ホオズキ返せっ!
わしら貧しくても
あったかくやっとったんじゃ!
それでみんなしあわせだったんじゃ!
それ以上余計なぜいたくしてえとか、――――
もっと豊かな暮らしがしてえとか、――――
そんなことわしら考えもせで、――――
家族が今夜、笑うてめし食う為――――
家族が今夜、ぐっすり眠れる為――――
地下何百の真暗闇で、
男衆は懸命に働いて来たんじゃ。
それがこの国だと云われて来たんじゃ。
そう云われてずっと――――
信じてやって来たッ。
信じて幸せにやって来たッ。
国っ!
いつ気を変えたっ!
誰に断って気を変えたっ!
何じゃあ――――ッ!
(「明日 悲別で」から)
ご存知倉本聰氏による今回の舞台ですが、そのルーツは今から約30年前1984年にテレビ放映された「昨日、悲別で」に遡ります。日本がバブルを迎えようとしていた頃、誰もかれも「石炭」の恩恵を受けてここまで大きくなったのに、それを忘れて浮かれ騒ぐ日本という国、経済的な「豊かさ」を満喫する薄情な国になってしまった日本が、失ってしまったものを呼び覚ますべく、問いかけてきます。「本当に大切なものは何ですか?」と――。
今回は原発事故という人災で古里を無くした福島の人たちの悲しみの深さと怒りの大きさを絡めて、目まぐるしく変わる国家の意志の変更で、一時ちやほやともてはやされながら忽ち捨てられる棄民たちのドラマとして再構成されています。
「ふるさとを奪われ、その場所に二度と戻れぬという哀しみは、もしかしたら、人が年老り、かつての眩しい青春の時代に帰りたくても二度と帰れぬ、その状況に似ているかもしれない。」と倉本氏は述べています。
明日、東京で。
気がついたときに、ふるさとが消滅していることがないように。
手と手をたずさえて、こつこつと、絆を深めてまいりたいと思います。
皆さま新年明けましておめでとうございます。 |
勘三郎さんの教訓
昨年暮れに歌舞伎界の大役者中村勘三郎さんが食道がん手術後の合併症で急逝されたとの報は、突然でしかも57才という若さであっただけに、とても残念で寂しいニュースでした。
がんは国民病とまでいわれるほどに多い疾患で、もちろん日本人の死因の第1位ですが、それでも確実な医学の進歩により昔の不治の病というイメージは払拭されています。勘三郎さんはとても人気のある役者さんで魅力あふれる人間性をお持ちでしたから、日々とても多忙でいらしたのだろうと思います。彼の食道に巣くった病ですが、せめてもう少し早く発見されていれば、大きな手術を受けずに内視鏡でその病巣を完全に取り除くことができ、もちろん肺の合併症などで苦しむ必要もなく、今春の新歌舞伎座御披露目の舞台に立っておられただろうと断言できます。
がんを早期に発見していただくには、やはり年に1回の検診が1番です。世田谷区でも胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・前立腺がん・子宮がん・口腔がんの各検診を受けることができます。
今年の健康維持作戦のまず第1にがん検診を加えていただければ幸いです。
頭と心臓を守る
もちろん心筋梗塞や脳梗塞もがんに次いで多い死因です。
これらはすべて血管の動脈硬化の果てにおこる病気であり、予防法は頭や心臓の血管を守ってあげることです。つまるところ、血圧を上げないこと、糖尿病を悪くしないこと、悪玉コレステロールを増やさないことです。これらのチェックには、年に1回の特定健診や長寿健診が一番有益です。これらを全てチェックすることができます。ぜひとも、今年の健康づくりの作戦に加えていただきたいと思います。
いずれも格安の投資で得るところは莫大であります。
健康への投資法についてご相談下さい
いつまでも元気で長生きできればという願いは、万人に共通の希いでもあります。今年も家族みんなが健康で、地域のみなさんが元気で1年をお過ごしになりますように、みなさまの健康づくりの作戦実行のために、微力ながらお手伝いができればと思っています。皆様の「2013年健康づくり作戦」の良き相談相手として、優しくも厳しい(?)コーチとして、お役に立てれば幸いです。
早いもので、もう師走。 |
そして自らに言い聞かせています。
あせるな、あせるな。
ゆっくりでいい。ゆっくりでいい。じっくりいこう。。
手前の柿は、患者さんがお庭の柿の木から収穫されたばかりのものを持ってきて下さったものです。
ありがたいことです。感謝です。
毎朝クリニックの前の歩道で御掃除をしておりますと、
「せんせー!おはようございま〜す!」
と、近くの小学校のお友達が元気な声をかけてくれます。大人でもこんなに気持ちのいい挨拶ができる人はいないなあ。。と感激するほどにいい声なんです。。
「あぁ! お早う! いってらっしゃい!」
私も負けないように、勇気を出して、大きな声で声援を送ります。気持ちの良い挨拶をいただき、私の方が、元気をもらってとっても幸せな気分になります。
こんな素敵なところにご縁があったことを本当に感謝するばかりです。
私たちのあんどうファミリークリニックがめざしているもの、
それは
「さわやかなるもの」の誕生です。
皆さまとのふれあい、わかちあいを何よりも大切にしたいと思っています。どうぞ今後ともよろしくおつきあいの程お願い申し上げます。
パソコンや携帯電話から順番がとれるようになりました。
「あとどれくらいで順番かな?」
「いま何人待ちかな?」
これらの情報を簡単に携帯やPCからチェックしていただくことができます。
外来で順番をお待ちいただく間の待ち時間を少しでも短くできるように、このたび「iーTicket(アイチケット)」というシステムを導入致しました。
クリニックにお越しになる前に、ご自宅のパソコンや携帯電話から順番をお取りいただくことができます。またお取りいただいた順番まであと何人お待ちであるかをPCや携帯で随時ごら んいただくことができます。順番までの時間を有効にお使いいただけるのではないかと思っています。
詳しい説明を記したパンフレットをご用意しておりますので、受付にお申し付け下さい。
「1/4は捨てなさい!今のままなら、来年は倒産しますよ」 (藤間秋男)
上から押しつけた達成目標、結論の出ない会議や打ち合わせ、社員を幸せにしないお客様・商品・仕組み、等々。会社が成長し続けるためには、これらをばっさりと捨てなさい、と藤間氏は力説しておられます。
これは会社の経営者に向かって発信されたメッセージですが、これを「私自身のからだ」という会社におきかえてみると、この会社の社長である「私」に対して、何やら説得力のあるメッセージに聞こえてきます。私たちの日々の生活習慣の中で、捨てるものと残すものを明確にして、残ったものに全力投球をしていく、そうすると元気で活力ある毎日がふえて、「健康」という貯金通帳の中に利子が増してくるかもしれませんね。
私たちのクリニックも捨てるものと残すものをしっかり整理して、皆様にさらに利用しやすい診療所となれるように、「さわやかなるもの」を目指して努力してまいります。今月もどうぞよろしくお願い申し上げます。